初めてのリグ

仮想通貨を発掘するまでの全記録

3-5、Windows10チューニング編「ビデオカードのドライバを更新する」

Windows10の高速化・最適化を行なったら、ビデオカードのドライバを更新する。

リグ組み立ての際に、ビデオカード(GeForce GTX 1060)のドライバをDVDからインストールしたが、それよりも新しいドライバが公式サイト(NVIDIA)から提供されていないかチェックする。

設定のポイント

  • ドライバの更新は「GeForce Experience」から行う
  • 「GeForce Experience」を利用するにはNVIDIAのアカウントが必要

「GeForce Experience」にログイン

「GeForce Experience」を起動する

左下のボタンでスタート画面を表示して、「GeForce Experience」を起動する。
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「GeForce Experience」が更新できる場合は、起動前に自動的に更新が始まる。
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「NVIDIA」用アカウントでログインする

ログイン画面が表示されたら、Eメールアドレスとパスワードを入力して「ログイン」ボタンをクリックする。
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もし、アカウントがなければ作成する。もしくは、用意されている別の方法でログインする。

ログインするとツアーの案内やお知らせが表示されるので、「スキップする」を選択してメイン画面に移動する。
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ドライバの更新

更新できるドライバが存在するか確認する

メイン画面の左上にある「ドライバー」を選択する。

画面が切り替わって利用可能なドライバが表示されたら、「ダウンロード」を選択する。
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ドライバが存在したらインストールする

ドライバのダウンロードが完了したら、「エクスプレス インストール」を選択する。
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インストールが完了したら、右上のアカウントメニューから「ログアウト」して、「GeForce Experience」を閉じる。
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ビデオカードのドライバが最新の状態になったら、Windows10のチューニング作業は完了。

次はマイニングツールの「Nicehash Miner」をインストールする。

3-4、Windows10チューニング編「高速化・最適化する」

Windows Defenderの機能を無効にしたら、Windows10の高速化・最適化をする。

リグはマイニングだけを行うので、それに関連しない余分な機能はオフにして高速化する。また、効率的なマイニングが行えるよう仮想メモリなどの最適化も合わせて行う。

設定のポイント

  • 仮想メモリのサイズが少ないとマイニングがメモリ不足で停止してしまう
  • SSDの特性にあった最適化も行う

視覚効果をオフ

「システムのプロパティ」を開く

タスクバーからエクスプローラーを開く。

エクスプローラーが表示されたら、左のツリーにある「PC」を右クリックして「プロパティ」を選択する。
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システム画面が表示されたら、左のメニューから「システムの詳細設定」をクリックする。
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視覚効果の設定画面を開く

システムのプロパティ画面が表示されたら、「詳細設定」タブにあるパフォーマンスの「設定」ボタンをクリックする。
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「パフォーマンスを優先する」に変更する

「視覚効果」タブの「パフォーマンスを優先する」にチェックを付ける。

右下の「適用」ボタンをクリックして、変更した設定を反映させる。
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もし文字が見づらい場合は、「スクリーンフォントの縁を滑らかにする」にチェックを付ける。設定は「カスタム」に変わる。

仮想メモリのサイズ変更

仮想メモリの設定画面を開く

次は「詳細設定」タブを選択して、仮想メモリの「変更」ボタンをクリックする。
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仮想メモリのサイズを指定する

仮想メモリの設定画面が表示されたら、「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外す。

「カスタムサイズ」にチェックを付けて、初期サイズと最大サイズ両方ともに「49152」(48GB×1024)と入力する。

入力したら「設定」ボタンをクリックして、変更した設定を反映させる。
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反映されたら「OK」ボタンをクリックして、設定画面を閉じる。

変更を有効にするためにPCの再起動を求められたら、それに従う。

仮想メモリのサイズについて

通常は「推奨」のサイズを指定するが、そうしたらマイニング中にメモリ不足によるエラーが発生してしまった。

CUDA error 'out of memory' in func…

調査したら原因は仮想メモリが少ないことらしい。

set virtual memery in windows performance settings to the following: min:4000 max:45000
after this it works fine.

https://github.com/nicehash/NiceHashMiner/issues/1294

フォーラムの情報に従って「48GB(48×1024=49152MB)」を確保したら、エラーが発生しなくなった。もしそれでも同様のエラーが発生したら、仮想メモリをさらに増やして様子を見る。

スリープ機能をオフ

ディスプレイの設定画面を開く

デスクトップ上で右クリックして、メニューから「ディスプレイ設定」を選択する。
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スリープの時間を「なし」に変更する

設定画面が表示されたら、左のメニューから「電源とスリープ」を選択する。

右側のスリープの時間設定を「なし」に変更する。
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ドライブの最適化スケジュールを削除

ディスクのプロパティ画面を開く

タスクバーからエクスプローラーを開く。

エクスプローラーが表示されたら、左のツリーにある「Cドライブ」を右クリックして「プロパティ」を選択する。
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ディスクのプロパティ画面が表示されたら、「ツール」タブにあるドライブの最適化とデフラグの「最適化」ボタンをクリックする。
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予約されたスケジュールを削除する

ドライブの最適化画面が表示されたら、スケジュールされた最適化にある「設定の変更」ボタンをクリックする。
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設定画面が表示されたら、「スケジュールに従って実行する」のチェックを外して、「OK」ボタンをクリックする。
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ドライブの最適化画面に戻ったら、スケジュールされた最適化が「オフ」になっていることを確認する。

確認できたら、次は「ビデオカードのドライバの更新」を行う。

3-3、Windows10チューニング編「Windows Defenderを無効にする」

Windows Updateの自動更新を停止したら、Windows Defender(OS付属のウイルス対策ソフト)の機能を無効にする。

リグはマイニングだけを行う。特定のサイト(NiceHash等)のみを閲覧し、ツールもマイニング用途以外のものをインストールしない。加えてマイニングをする際、Windows Defenderによってその機能をブロックされてしまう可能性もあるので、このチューニングを行う。

設定のポイント

  • 念のため一度スキャンしてから機能を無効にする
  • レジストリを編集するので自己責任で行う

Windows Defenderでスキャン

「Windows Defender セキュリティ センター」を開く

設定画面から 「更新とセキュリティ」を開き、左のメニューから「Windows セキュリティ」を選択する。

右側のWindows セキュリティにある「Windows Defender セキュリティ センターを開きます」をクリックする。
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「セキュリティの概要」画面が表示されたら、「ウイルスと脅威の防止」の盾のマークをクリックする。
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「今すぐスキャン」を実行する

画面が切り替わったら、「今すぐスキャン」をクリックする。
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Windows Defenderの無効化

レジストリエディターを開く

左下のスタート画面を右クリックして、「ファイル名を指定して実行」を起動する。
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「ファイル名を指定して実行」画面が表示されたら、「regedit」と入力して「OK」をクリックする。
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レジストリエディターが表示されたら、左のツリーから「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SOFTWARE」→「Policies」→「Microsoft」と進んで、「Windows Defender」の項目を開く。
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「DisableAntiSpyware」の値を追加する

右側のウィンドウ内で右クリックして、「新規(N)」→「DWORD(32ビット)値(D)」をクリックする。
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「新しい値 #1」が作成されたら、それを右クリックして「名前の変更(R)」をクリックして、名前を「DisableAntiSpyware」に変更する。
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変更したら、もう一度右クリックして「修正(M)」をクリックする。

DWORD(32ビット)の編集画面が表示されたら、値のデータを「1」に変更して「OK」をクリックする。
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値が「1」に変更されたことを確認したら、PCを再起動する。
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Windows Defenderが無効化されたか確認

「Windows セキュリティ」を開く

再起動したら設定画面から 「更新とセキュリティ」を開き、左のメニューから「Windows セキュリティ」を選択する。

そして右側の「ウィルスと脅威の防止」のアイコンに赤い×マークが付いていることを確認する。
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確認できたら、次は「Windows10の高速化・最適化」を行う。

3-2、Windows10チューニング編「Windows Updateの自動更新を停止する」

ライセンス認証を確認したら、Windows Updateの自動更新を停止する。

マイニングは24時間稼働しっぱなしになる。Windows Updateの自動更新によってPCが再起動してしまうと、そこでマイニングが停止してしまう。マイニング効率を低下させないために、このチューニングを行う。

設定のポイント

  • Windows Updateを手動で実行して「最新の状態」にしてから自動更新を停止する
  • 手動更新が一度で済むとは限らないので多少の時間が必要

Windows Updateを手動で実行

設定画面を開く

左下のボタンでスタート画面を表示して、歯車のようなボタンをクリックする。
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「更新とセキュリティ」を開く

設定画面が開いたら、「更新とセキュリティ」の項目を選択する。
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「Windows Update」を選択して「更新プログラムのチェック」を行う

「更新とセキュリティ」画面が開いたら、左のメニューから「Windows Update」を選択する。

右側のWindows Updateにある「更新プログラムのチェック」をクリックする。
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「更新プログラム」が存在するとインストールが始まる。

インストールが完了して再起動を求められたら、「今すぐ再起動する」をクリックする。
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PCを再起動したら、ふたたび「更新プログラムのチェック」を行う。

「更新プログラム」がなくなるまで繰り返す

「更新プログラム」が無くなるまで、この作業を繰り返す。

Windows Updateの自動更新を停止

「サービス管理ツール」を開く

画面下のタスクバー上で右クリックする。

メニューが表示されたら、「タスクマネージャー」を選択する。
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「タスクマネージャー」が表示されたら、左下の「詳細」をクリックする。
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「タスクマネージャー」の詳細画面に切り替わったら、「サービス」タブを選択し、「サービス管理ツールを開く」をクリックする。
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「Windows Update」のプロパティを開く

サービス画面が表示されたら、リストの「Windows Update」をダブルクリックしてプロパティを開く。
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プロパティを変更して自動更新を停止する

プロパティ画面が表示されたら、 スタートアップの種類を「無効」に変更する。

さらに「停止」ボタンをクリックして、サービスの状態を「実行中」から「停止」に変更する。
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右下の「適用」ボタンをクリックして、変更した設定を反映させる。

反映させたら「OK」ボタンをクリックして、プロパティ画面を閉じる。

PCを再起動する。

設定が反映されたか確認

「更新プログラムのチェック」でエラーになるか確認する

PCを再起動したら、 Windows Updateの「更新プログラムのチェック」を行う。

「エラーが発生しました」というメッセージが表示されたら、自動更新(Windows Updateのサービス)は停止していることになる。
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確認できたら、次は「Windows Defender」の設定を行う。

3-1、Windows10チューニング編「ライセンス認証を確認する」

マイニングリグの組み立てが完了したら、Windows10をマイニングに適した環境にチューニングしていく。

その作業に入る前に、まずはWindows10のライセンス認証が通っているか確認する。

設定のポイント

  • インターネット回線を用意しておく
  • LANケーブルが必要となる

インターネット回線の準備

LANケーブルをマザーボードに差し込む

LANケーブルをマザーボードに差し込み、インターネットに繋がっている状態にする。
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ライセンス認証の確認

Windows10を起動する

電源ユニットの電源ケーブルをコンセントに差し込む。

電源ユニットのスイッチをON(「-」の印字がある側が凹んだ状態)にする。

マザーボード上の「PWRBTN1」の印字がある丸いボタン(電源ボタン)を押す。

設定画面を開く

Windows10が起動したら、左下のボタンでスタート画面を表示して、歯車のようなボタンをクリックする。
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「更新とセキュリティ」を開く

設定画面が開いたら、「更新とセキュリティ」の項目を選択する。
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「ライセンス認証」を選択して認証を確認する

「更新とセキュリティ」画面が開いたら、左のメニューから「ライセンス認証」を選択する。

右側のライセンス認証の説明に「Windowsはデジタルライセンスによってライセンス認証されています」となっていることを確認する。
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確認できたら、次は「Windows Update」の設定を行う。

2-9、リグ組み立て編「残りのビデオカードを追加する」

1枚目のビデオカードの接続とドライバのインストールが済んだら、残りのビデオカードを追加していく。

組み立てのポイント

  • ビデオカードはまとめて接続しないで1枚ずつ行う
  • ドライバはインストール済みなので2枚目以降は必要ない

2枚目のビデオカードを接続

1枚目のビデオカードを接続したときと同じ手順で行う

1枚目のときの手順を参照して、2枚目のビデオカードをマザーボードに接続する。

2枚目のビデオカードをリグフレームに取り付ける際、1枚目から程よい間隔を空けること。
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2枚目のビデオカードが正常に動作しているか確認

Windows10を起動する

電源ユニットの電源ケーブルをコンセントに差し込む。

電源ユニットのスイッチをON(「-」の印字がある側が凹んだ状態)にする。

マザーボード上の「PWRBTN1」の印字がある丸いボタン(電源ボタン)を押す。

デバイスマネージャーを開く

Windows10が起動したら、キーボードの「Windows」キーを押しながら「X」キーを押して、メニューの「デバイスマネージャー」をクリックする。
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ディスプレイアダプターの表記を確認する

「ディスプレイアダプター」の項目で、「NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB」が追加されているか確認する。
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デバイスの状態を確認する

2枚目の「NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB」を右クリックして「プロパティ」を表示する。

すると、「デバイスの状態」の項目が「このデバイス用にインストールされたドライバーがありません。」となっていた。
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そこで、この画面の「ドライバー」タブを開いて、「ドライバーの詳細」をクリックすると、ドライバーファイルが存在している。
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しばらく待って、もう一度「デバイスの状態」の項目を確認したら、「このデバイスは正常に動作しています。」に変わっていた。おそらくドライバーは自動的に適応されるが、最初に確認したときはまだその途中だった模様。
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念のため、すでに取り付けてある他のビデオカードの「デバイスの状態」も正常か確認しておく。

電源を切る

Windows10をシャットダウンする

確認したらPCの電源を切る(シャットダウンする)。

電源ユニットの電源を切る

PCの電源を切ったら、電源ケーブルをコンセントから抜く。

さらに、電源ユニットのスイッチもOFF(「○」の印字がある側が凹んだ状態)にする。

これで、2枚目のビデオカードの追加は完了。

3枚目以降のビデオカードの接続

3枚目以降も、今回の手順を繰り返す。

4枚目のビデオカードを追加したら、「マイニングリグの組み立て」は完了。

あとは最後の仕上げとして、結束バンドでケーブルをまとめる。
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最後の確認

ビデオカードを4枚接続したあとの電源ユニット使用状況。
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次は、Windows10のマイニング環境を構築する。